３月８日（金）、高校卒業式を挙行いたしました。

校長からは卒業生の皆さんに向け、以下のように餞の言葉を贈りました。

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本日、本校を巣立つ皆さんの高校生活は、新型コロナウイルスとの共存から始まり、学校生活も様々な制限を余儀なくされました。そのような状況にあっても、新たなチャレンジ、目標への努力を怠らずに大きな成長を遂げられたことに敬意を表します。

かの有名な作品「ハリー・ポッターと秘密の部屋」で、主人公ハリーは悪の存在ヴォルデモートと自分の能力に共通点があることに気づき、自らもこの先悪の存在と化してしまうのではないかと悩みます。そんなとき、ホグワーツ魔法学校の校長ダンブルドアは次のような言葉をかけます。
“It is our choices that show what we truly are, far more than our abilities.”
「自分が本当に何者かを示すのは、持っている能力ではなく、それらの能力をどのように活用し、どのような選択をするかということだよ。」

この言葉は、同志社教育の理念にも通ずるものでしょう。皆さんもご存じの通り、同志社教育の原点は「良心」です。創立者、新島先生は国禁を犯して渡米し、帰国した後は「教育こそ文明の源である」という信念を胸に「良心を手腕に知識を運用する人物の育成」を教育理念に掲げ、同志社を創立しました。

今日、同志社香里を旅立たれる皆さんは、各自が選択した進路への第一歩を踏み出します。この先の人生は選択の連続であり、皆さんは多くの岐路に遭遇し、多くの選択を余儀なくされることでしょう。しかしながら、皆さんは、無限の可能性とともに、同志社で培った良心を持ち合わせています。自分を信じ、しっかりと前を見据え、自分の選んだ道を力強く、堂々と歩んでください。同志社香里は、皆さんを応援しています。

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保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。また、今日まで本校にお寄せいただきましたご支援、ご協力に深く感謝を申し上げますとともに、今後ともますますのお力添えを賜りますようお願いを申し上げます。

卒業生の皆さん、改めてご卒業おめでとうございます。今後のご活躍とご多幸を心からお祈り申し上げます。そして、またいつでも、この香里の丘を訪ねてきてください。