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[教育活動]

高校入学式

4月7日(火)14時より高校入学式を執り行いました。

皆さんの入学を祝し、校長から次のようなメッセージが贈られました。

 

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本日、306名の新入生の皆さんを迎えることができたことは、教職員一同にとってこの上ない喜びです。本校は今年、創立75周年という大きな節目を迎えました。皆さんは、新島襄先生が掲げた「同志社の建学の精神」という輝かしい伝統のバトンを受け継ぐ、記念すべき節目の入学生です。

私たちが今生きているのは、デジタル技術の進化や国際情勢の複雑化など、予測困難な「VUCA」の時代、すなわち「正解が一つではない時代」です。これまでの「正解を速く正確に導き出す学び」だけでは、直面する課題に立ち向かうことはできません。この時代を生き抜くために、本校での三年間で最も大切にしてほしいのは「探求」する姿勢です。探求とは、与えられた問いに答えることではなく、自ら「なぜだろう」と問いを立て、仮説・検証・解決を模索するプロセスそのものであり、これこそが真の知性となります。

しかし、未知の領域に挑むとき、失敗は避けられません。効率が重視される現代では失敗を恐れる風潮がありますが、私は皆さんにサミュエル・ベケットの言葉を贈ります。

「やってみたか。失敗したか。かまわない。もう一度やってみよ。もう一度失敗せよ。より良く失敗せよ」

「より良く失敗する」とは、一度の失敗で投げ出すのではなく、そこから学びを得て、前回の失敗よりも少しだけ核心に近づく「質の高い失敗」を重ねることです。

新島襄先生の人生も、国禁を犯しての脱国や学校設立の苦難など、この言葉を体現する挑戦の連続でした。皆さんも自由な校風の中で、勉強やクラブ、人間関係で大いに失敗してください。その経験はすべて「良心」を身につけるための糧となります。

同志社教育の核心は「良心」にあります。探求の過程で、常に「これは良心に恥じないか」「誰かの幸せに貢献できているか」を自らに問いかけてください。自分だけの成功を追うのではなく、他者を思いやり社会に主体的に関わろうとする意志、それこそが本校で育むべき「良心」の姿です。

本校には「繋真館」をはじめ、皆さんの探求心を支える環境と仲間が揃っています。自らの限界を決めず、高い志を持って新しい世界へチャレンジしてください。保護者の皆様と協力し、お子様が自らの道を見つけ出す力を養えるよう、情熱を持って教育に邁進いたします。

新入生の皆さん。ベケットの言葉を胸に、自らの「良心」に従って、輝かしい発見と勇気ある挑戦に満ちた三年間を歩んでいくことを心から祈念いたします。

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本校の庭に咲く桜のもと、新入生の皆さんが輝く笑顔で記念撮影をしている姿が印象的でした。

この度はご入学誠におめでとうございます。これからの皆さんのご活躍を教職員一同心より応援しております。

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