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[教育活動]

中学卒業式・終業式・離任式

3月21日(金)中学卒業式を挙行いたしました。

校長からは、式辞として次のようなメッセージが送られました。

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コリントの信徒への手紙 一 10章13節には、「あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。」とあります。

人生には試練がつきものです。皆さんの人生は、これからも多くの選択と挑戦に満ちています。時には、壁にぶつかり、どう進めばよいか迷うこともあるでしょう。しかし、そのようなときこそ、学び続けること、挑戦し続けることを忘れないでください。どんなに小さな努力も、積み重ねることで必ず実を結びます。日々の努力が未来を創り、皆さん自身を輝かせるのです。

校祖・新島襄先生は、生涯を通じて多くの困難に直面しながらも、自らの信念を貫き、日本の教育の発展に尽力しました。その精神は、先生が亡くなる直前、1890年の年が明けて間もない頃に詠まれた「庭上の一寒梅」という漢詩にも表れています。

「庭上一寒梅 笑侵風雪開 不争又不力 自占百花魁」 この詩の意味は、「庭先にある一本の早咲きの梅が、きびしい風や雪の寒さを耐え忍び、微笑むように平然と咲いている。他の花と咲く順を争うこともなく、また、特に努力するでもないが、それでいて、あらゆる花の先駆けとなっている。まことに謙虚な姿であり、人もこうありたいものだ。」というものです。

皆さんも、新島先生が愛した寒梅のように、困難に耐えながらも、自然体で自分らしく咲き誇ってください。卒業は終わりではなく、新たな挑戦の始まりです。皆さんがこれから進む道には、未知の可能性が広がっています。どのような困難に直面しても、自らの信念を貫き、勇気をもって歩んでください。皆さんの未来が希望に満ち、実り多いものとなることを心から願い、式辞といたします。

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卒業生を送り出したのち、続いて3学期終業式・離任式を執り行いました。
校長から「失敗を恐れず、挑戦」と題して次のようなメッセージが送られました。

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聖句:旧約聖書 箴言16章3節

「あなたのなすことを主にゆだねよ、そうすれば、あなたの計画は堅く立つ」

今日は、現在イングランド・プレミアリーグのBrighton & Hove Albion FCに所属し、日本代表としても活躍するサッカー選手、三笘薫選手のお話をします。

三笘選手は学生時代だけでなくプロ入り後も「日々の練習を大切にすること」を心がけてきました。彼は、「試合の90分間よりも、日々のトレーニングの積み重ねこそが大切であり、それが自分を成長させる」と語っています。この考え方は、サッカーに限らず、皆さんが勉強や部活動、その他の活動に取り組む際にも大いに役立つものです。

三笘選手のもう一つの大切な信念は、「自分の強みを最大限に生かすこと」です。彼は得意なドリブルをさらに磨くため、細部にこだわった練習を重ねました。皆さんもそれぞれに得意なことや好きなことがあると思います。それを伸ばすために、努力を惜しまないことが大切です。

今年度が終わり、四月から新しい環境、新しい課題、新しい挑戦が待っています。その中で大切なのは、「自分を信じ、挑戦を続けること」です。三笘選手のように、日々の努力を大切にし、失敗を恐れず、自分の可能性を広げてください。

今日、私が選んだ聖書の言葉に、「あなたのなすことを主にゆだねよ、そうすれば、あなたの計画は堅く立つ」とあります。自分の努力を信じ、挑戦し続けることが、必ず実を結ぶことを忘れずにいてください。皆さんの未来が輝かしいものになることを願っています。

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引き続き、離任式が行われました。
本校の教育活動に長きにわたりご尽力くださった英語科教諭松延貴司先生、篠田昌春先生、藤原凉先生が、今年度ご退職されれました。先生への感謝の気持ちを込めて、生徒より花束が贈呈されました。

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