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[教育活動]

2学期終業式

12月22日金曜日、2学期終業式を執り行いました。
この2学期は、3年に及ぶコロナ禍を乗り越え、学校生活や学校行事、部活動などにおいて徐々に感染拡大前の活気を取り戻していく期間となりました。
そのような2学期を終えるにあたり、校長から「ふつう・個性」と題して次のようなお話がありました。

*  *  *

『6ヵ国転校生 ナージャの発見』という本を書いた著者ナージャさんは、研究者の両親に連れられロシア・日本・イギリス・フランス・アメリカ・カナダの6ヵ国の学校を転々としながら様々な経験を重ねる中で、「ふつう」「常識」とは何かを問い直すようになります。
例えば水泳の授業ひとつとっても、スピードを重視するロシア、型を重視する日本、泳ぐことよりも海で生き延びるために長く浮く技術を重視するアメリカなど、国により重視することは変わります。学校での教育はその国の文化や価値観を色濃く反映しており、著者ナージャさんは転校するごとに今までの「普通」が「普通」ではなくなり、どこにも正解はないことに気づき、「ふつう」とは何かと自問自答するに至ります。
時代が変わればベストは変わり、目的が変わればベストは変わります。そこには違いがあるだけで、正解はありません。だからこそ「絶対的な正解」を探すのではなく、一人ひとりの「正解」を見つけていくしかなく、自分にとってのベストが何であるかを考えることが大切だとナージャさんは述べます。
同志社は個性を尊重し、お互いの個性を認め合うことを大切にしている学校です。コロナ禍が明け、学校に皆が集って学ぶことの意義に、自分の「ふつう」と他者の「ふつう」が違うことを再認識できる点が挙げられます。そうすることで、他の誰とも違う自分の個性を発見し、また他者の個性をも認めることができるのではないでしょうか。
明日から冬休みが始まりますが、この機会に自分にとっての「ふつう」とは何かを考える時間を取ってもらえれば幸いです。

*  *  *

 高校終業式を終えた後は、Pymble Ladies Collegeからの留学生3名の紹介がありました。流暢な日本語での自己紹介に、自然と拍手が沸き起こりました。彼女たちは1月19日(金)まで登校します。短い期間ですが、よろしくお願いします。

2023年も残すところあとわずかです。長期休みに入り、慌ただしい中にも、心静かにこの一年を振り返り、また新しく迎える一年についても思いを巡らせる時間を皆さん一人ひとりが持てることを祈っています。3学期、また元気な顔を見せてください。

 

讃美歌斉唱

聖書朗読

校長式辞

校歌斉唱

 

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