TALK 在校生 × 教員

山本 美咲
辨野 理絵 先生
音楽を通して学んだ
高みを目指す心
高校3年 山本 美咲
辨野 理絵 先生 
音楽を通じて響き合う、
静かな情熱と強い信頼
辨野
山本さんと最初に会ったのは中学1年生の時。当時は落ち着いた雰囲気で、練習を休まず真面目に取り組む姿が印象的でした。静かだけれど、芯の強さを感じていたよ。
山本
先生の第一印象は「少し厳しそうだな」でした。でも、楽器決めのときに一対一でじっくり向き合ってくださって、本当はすごく優しくて、部員一人ひとりの本質を見てくれる先生なんだとすぐ分かりました。
辨野
最終的に第一希望ではないアルトサックスを任せることになったけど、今では本校の吹奏楽部として初めてソロで関西大会(高校の部)に進出するまでに成長したね。とても感慨深いです。
山本
アルトサックスに選んでいただいたことが運命だったのかもしれません。「音楽は蛇口の水と同じ。流れるか止めるかだ」というアドバイスは、今も演奏の指針になっています。ずっとピアノを習ってきましたが、そんな風に音楽をとらえたことはありませんでした。
辨野
高校1年生で部長を任せた時は、本当に大変だったと思います。一つ上の代がいなくて、例年より1年早く組織をまとめる立場に立たせてしまったからね。
山本
力不足で先生をがっかりさせてしまった時期もありました。でも、辨野先生は生徒が熱意を持ってぶつかれば、必ずそれ以上の熱量で応えてくださいます。だからこそ、どんなに厳しい指導でも、全面的に信頼して全力でついていくことができました。
辨野
私から見ても、その粘り強さは山本さんの大きな強みですよ。
先生がいたから今がある。
私を変えた先生の指導
辨野
山本さんは努力を積み重ねる才能があったけれど、部長として「周囲と調和すること」にかなり葛藤し、悩んでいたように見えたよ。
山本
はい。自分に厳しくするのと同じように、つい仲間にも求めてしまっていたんです。忘れられないのは、高校2年の地区大会前日。至らない私たちに、先生が叱咤激励して下さいました。
辨野
あのときはあえて厳しい言葉を投げたけれど、それはみんなの可能性を信じていたからこそ。そこから山本さんも、周囲への感謝や思いやりを大切にするリーダーへと成長してくれました。私の思いが届いていたようで、何より嬉しかったです。
山本
あのときの言葉がなければ、今の私はいません。先生の指揮で、先生が大切にされている歌心や美しさを共有して演奏できる瞬間は、私にとって最高に幸せな時間です。
辨野
ソロコンテストでの快挙も、負けず嫌いな面を向上心に変えて、困難から逃げずに自分なりの答えを探し続けた結果だね。思っていた以上に強くなってくれたと、感心しています。
山本
ありがとうございます。これからも先生に教わった「常に高みを目指す心」を大切にしていきます。サックスを続けながら、新たなことにも挑戦し、立派な社会の一員になりたいと思っています。
辨野
悩みながらも前に進み続けた経験は、一生の宝物になるはずです。大学でも自分らしさを忘れず、さまざまなことに挑戦してください。これからもずっと、山本さんの活躍を心から応援しています。