TALK 在校生 × 教員

辻本 駿
清鶴 敏也 先生
挑戦と絆の6年間、
ラグビーで
学んだこと
高校3年 辻本 駿
清鶴 敏也 先生 
世代を超えて、
ラグビーがつないだ師弟の絆
辻 本
父が高校時代にお世話になったという清鶴先生と初めてお会いしたときは、緊張と恐れが入り混じっていたのを覚えています。幼い頃は父の試合を見るのも怖くて、まさか自分がラグビーを始めるなんて思ってもいませんでした。
清 鶴
そうだったね。お父さんはラグビーの高校日本代表、社会人チームでも活躍していて、息子である君も当然ラグビー少年だと思っていたよ。
辻 本
以前はラグビーへの恐怖が勝っていました。でも、中学校のオープンキャンパスで体験してみて、その楽しさにすっかり夢中になりました。初心者という不安もほとんどなかったです。
清 鶴
約20人の新入部員の中で、経験者は4、5人。初めての競技で最初は戸惑いもあっただろうけど、練習を重ねるごとに目に見えて上達したね。「うまくなりたい」とラグビーにかける思いが伝わってきたよ。
辻 本
そう言っていただけて嬉しいです。練習はきついし怪我もするし、思っていた以上にハードでしたが、楽しいという気持ちが根底にあったから頑張れました。試合前の円陣で先生がかけてくださった「我慢」という言葉も心に刺さっています。
指導者とともに歩んだ
6年間の成長の軌跡
清 鶴
知っての通り、ラグビー部のキャプテンは部員たちの投票で選ばれる。辻本くんが選ばれたのは、紛れもなく周りの部員の信頼があったからだよ。人間的にも技術的にも、入学当時とは比べものにならないほど成長したからね。君自身の頑張りが認められて選ばれた。その誇りは、忘れないでいてほしい。
辻 本
教員室に呼ばれて、キャプテンに選ばれたと聞いたときの驚きと感動は今でもはっきり覚えています。私に務まるのか心配になる一方、先生の「頑張ってほしい」という言葉に応えたいという思いも湧き起こりました。
清 鶴
一番喜んでいたのは、君の両親じゃないかな。最初は怖がっていてもラグビーを自分で選び、決してあきらめずに全力を尽くしてきた。特にラガーマンであるお父さんは、嬉しかっただろうね。何にも勝る親孝行だと思うよ。
辻 本
両親の応援と協力はとても有難かったです。高校3年春の大会では悔しい思いをしましたけれど、夏合宿で練習量を重ね、秋の大会でリベンジを果たすことができました。両親の期待に応えられて本当に良かったと思っています。
清 鶴
歯が立たなかった相手にも屈せず、強い思いで立ち向かっていった。あの気合いと思えば、秋の大会での勝利は必然だったのかも知れないね。キャプテンとしてチームメイトを鼓舞し、しっかりチームを引っ張ってきた。この経験は必ず君の財産となるに違いない。大学生活は学業との両立で大変だけど、まずは頑張ってください。両親もさらなる成長を楽しみにしているはずだよ。
辻 本
同志社香里での6年間で培った不屈の精神があれば、どんな困難も必ず乗り越えられると確信しています。先生は技術面だけでなく、人としてのあり方も教えてくれました。先生の教えを糧として、これからも努力し続けます。