世代を超えて、
ラグビーがつないだ師弟の絆
ラグビーがつないだ師弟の絆
辻 本
父が高校時代にお世話になったという清鶴先生と初めてお会いしたときは、緊張と恐れが入り混じっていたのを覚えています。幼い頃は父の試合を見るのも怖くて、まさか自分がラグビーを始めるなんて思ってもいませんでした。
清 鶴
そうだったね。お父さんはラグビーの高校日本代表、社会人チームでも活躍していて、息子である君も当然ラグビー少年だと思っていたよ。
辻 本
以前はラグビーへの恐怖が勝っていました。でも、中学校のオープンキャンパスで体験してみて、その楽しさにすっかり夢中になりました。初心者という不安もほとんどなかったです。
清 鶴
約20人の新入部員の中で、経験者は4、5人。初めての競技で最初は戸惑いもあっただろうけど、練習を重ねるごとに目に見えて上達したね。「うまくなりたい」とラグビーにかける思いが伝わってきたよ。
辻 本
そう言っていただけて嬉しいです。練習はきついし怪我もするし、思っていた以上にハードでしたが、楽しいという気持ちが根底にあったから頑張れました。試合前の円陣で先生がかけてくださった「我慢」という言葉も心に刺さっています。