４月６日（土）１４時より高校入学式を執り行いました。

皆さんの入学を祝し、校長から次のようなメッセージが贈られました。

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マタイによる福音書　第７章７～８節
求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。

今、新入生の皆さんは入学の喜びと、これから始まる学校生活への不安、そして将来への大いなる希望に胸を膨らませていることでしょう。この日を迎えることができたのは、皆さんのこれまでの努力の積み重ねの賜物であり、ご家族や周りの方々の温かな支えがあってのことです。このことをしっかりと自分の胸に刻み、本校での第一歩を踏み出してください。
さて、これから始まる皆さんの高校生活は、日々様々な経験を通して人生の中で最も成長できる時期であり、この時期に得た知識や経験は皆さんの将来において大きな財産となるはずです。しかしながら、知識や経験をただ蓄えるだけでは、その真の価値を引き出すことはできません。
ドイツを代表する文豪、ゲーテがこんな言葉を残しています。
「知っているだけでは不十分、それを活用しなければならない。やる気だけでは不十分、それを実行しなければならない。」
同志社を創立した新島先生も同志社の設立にあたり「ただ技術や才能ある人物を育成するだけでなく、いわゆる『良心を手腕に運用する人物』を養成すること」を教育の理念に掲げました。創立以来、同志社は知識の教授は勿論のこと、その得た知識を正しく運用できる、良心に満ち溢れた人物の育成に努めてきました。
学校は「学びの場」です。「学ぶ」とは、ただ知識や技術を習得するだけでなく、深く考える力、くじけない強い心、人のことを思いやる優しい心、人の幸せを喜べる広い心を育むこと。そして、自身の判断で積極的に行動する力や、他の人と協力して問題を解決する力を身に付けること。これらが学びの本質です。
皆さんには、同志社香里で多くのことを幅広く学ぼう、吸収しよう、という意欲を持ってほしいと思います。毎日の授業は勿論のこと、クラブやクラス活動、学校行事、さらには友人や先生と過ごすひと時もすべてが「学びのチャンス」です。そのチャンスを探してください。そして、チャンスを見つけたら挑戦してください。
聖書にある「門をたたきなさい」とは「挑戦しなさい」ということです。成功するのは難しい、失敗したら恥ずかしい、そんな思いで挑戦をあきらめないでください。成功の反対は失敗ではなく、挑戦しないことです。学ぶチャンスを見つけたら、積極的にその門をたたきましょう。そうすれば、必ず門は開かれ、道は開かれ成長することができます。
今日から「志を同じくする同志」となった皆さん、新島先生の「志」を受け継ぎ、しっかりとした夢や目標を持ち、志高く、勉強にクラブ活動に大いに励み、得た知識を正しく運用できるよう、有意義な高校生活を送ってください。教職員一同、皆さんを全力でサポートをしていきたいと思っています。

＊　＊　＊

本校の庭に咲く桜のもと、新入生の皆さんが輝く笑顔で記念撮影をしている姿が印象的でした。

この度はご入学誠におめでとうございます。これからの皆さんのご活躍を教職員一同心より応援しております。