ご利用のブラウザはサポートされておりません。

ご利用のブラウザでは一部の機能が使用できない、もしくはページが正常に表示されないことがあります。ブラウザを最新のバージョンに更新して閲覧ください。

行事ニュース

8月25日生命医科学部「香里生のための1日実験セミナー」報告

8月25日(木)同志社大学生命医科学部において、「生き物や生体から学ぶエレクトロニクス」というテーマで実験セミナーが行われ、本校生徒11名が参加した。

脳神経行動工学研究室の飛龍先生と小林先生の指導の下、2つのグループに分けて実験を行った。実験の概要としては“コウモリを飛ばして超音波を測定する実験”と“人が腕に力を入れるとき、筋肉に発生する電位を計測する実験”を午前と午後に分けて行った。

初めに生命医科学部についてのガイダンスをして頂き、「理系と言っても、大学では国語力も英語力も何でも必要になる。必要に迫られて、みんな自分の力を伸ばしている。」とお話しいただいた。その後、2チームに分かれ、それぞれコウモリの飛行と超音波の分析実験と筋電位の測定に向かった。

コウモリの飛行実験では、まずコウモリがどのような動物であるかを、動画を用いて説明していただいた。その中で、真っ暗な洞窟の中を数十頭のコウモリがぶつからずに飛んでいる様子が紹介され、コウモリは、目は見えないが、超音波を発してその音の跳ね返りをキャッチしてまわりの状況を理解していることを教えていただいた。頭に超音波をキャッチする小型のマイクロホンをセットしたキクガシラコウモリを飛ばして、壁に近づいたときに発している超音波を記録し、その分析を行った。眼では見えていないはずなのに、壁や網にぶつからずにうまく飛ぶ姿に感動し、疲れたら網にぶら下がる様子にも感動していた。飛行実験後には、データをパソコンで分析し、壁に近づくとコウモリの発する音の高さが変化していることがわかった。これは跳ね返ってくる音と自分の発する音を区別し、聞きやすくするために行っていると説明を受けた。

筋電位の測定では、上腕二頭筋と三頭筋が発する電位を測定した。それぞれの筋肉の2ヶ所に電極を取り付け、そこに生じる電位を、生体アンプを用いて拡大し、オシロスコープにて測定した。腕を直角に曲げ、手にぶら下げた袋の中に500mlの水の入ったペットボトルを1本ずつ加えていき、そのときに発する筋電位を計測した。また、同じ上腕二頭筋でも、外部からの力によって曲げられた場合には筋電位は発生しなかった。これらの結果をグラフに書き、どのような変化が生じていたかを考えた。

2つの実験を通して、生体から情報を取り出して、分析するおもしろさを教えていただいた。最後に全員で記念写真を撮影し、感謝の言葉を述べて閉会した。