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行事ニュース

2016年度 中学卒業式

3月18日(土)、香真館において2016年度中学卒業式が行われました。

式辞

皆さん、本校での三年間の中学校生活を終え、今日の卒業を迎えられたことに心からお祝い申し上げます。皆さんは小学校と中学校を合わせた九年間の義務教育を終えようとする、人生での大きな節目をお祝いするために今日の卒業式があります。

義務教育とは、保護者が子供に教育を受けさせる義務があり、子供が小学校、中学校で教育を受けたのは義務ではなく、教育を受ける権利なのです。中学校を卒業した後は、保護者がその子供に教育を受けさせる義務はなく、君たちも教育を受ける権利がなくなったことを意味します。今後は自らの意思と判断、及び責任おいて、高校に進学し教育を受けることになります。しかし、お父さん、お母さんなど保護者の皆さんが素晴らしい大人になってもらいたいと願い、良い教育を受けさせたいと考えられ、君たちの高校進学があるのです。本日を迎えることができたのも、保護者の深い愛情と支援があったからであり、このことを忘れてはいけません。

今の子供たちは他者を認めず、利己的で、コミュニケーションに欠け、すぐにいじめに走り、一方、大人たちは寛容さをなくし、自分のストレス、怒りを他人にぶつけます。子供も、大人も他人に対する「愛」、「優しさ」をなくしています。

本校は「キリスト教主義に基づく学校」であることを君たちは理解し、授業、礼拝、行事等、様々なところで聖書と接し、そこから愛とは何か、優しさとは何か、を問い感じとっています。善きサマリア人のたとえ―今助けを必要としている隣人になってあげることに、その意味がある。(ルカ:10章25~37節)、「だから人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなた方も人にしなさい」(マタイ:7章12節)そして「あなたの隣人をあなた自身のように愛しなさい」(マルコ:12章31節)これらのたとえ、聖句は必ず知っています。忘れていたなら思い出してください。ここで表している「愛」こそ、我々が香里で育み、心のなかにあるものです。この「愛」を持ち、色々なところで活躍できる能力を身につける努力をしてください。また、しなければなりません。そして時代に訴え、時代を変えてください。世界の国々、民族、人々も自己中心的な傾向に走りつつあります。今こそ、この「心」を持ち、自己の能力を磨き、努力しグローバルな世界を強く生きぬく力を培ってください。

最後になりましたがお子様のご卒業、誠におめでとうございます。お子様はとても立派に成長しました。晴れ姿に感激もひとしおのことだと思います。卒業生の今後の健やかな成長を祈り式辞といたします。

二〇一七年 三月十八日

同志社香里中学校 高等学校

校長 福田耕治